チャレンジ多き一年
2009.12.31 Thursday
 アブダビで19日まで開催されたFIFAクラブワールドカップ2009の取材を終えて、その後はたまりにたまったタスクをこなして、ようやく本稿に着手することができたのが大晦日の夜明け前。年内はこれが最後のコラムとなる。内容は毎年恒例の「今年の反省」。早いもので当HPも5回目の年の瀬を迎えることとなった。いつもHPのメンテナンスとメッセージのデリバリーをお願いしているスタッフの皆さんには、この場を借りてあらためて御礼申し上げる次第だ。

 今年をざっと振り返ると、例年になく海外取材が多かったことをまず挙げることができる。ざっと書き出してみると、1月バーレーン、4月アメリカ、6月ウズベキスタン、オーストラリア、南アフリカ、8月ロシア、9月オランダ、11月南ア、香港、12月UAE、といった感じである。年にのべ10カ国も回ったのは、たぶん自己新記録だったと思う。このうち、初めて訪れた国が3カ国あり(ウズベキスタン、オーストラリア、南ア)、久々に再訪した国もあり(ロシア、オランダ)、さらには人生初となるドライブで巡った国もあり(アメリカ)と、それなりにチャレンジできた一年だったと思っている。

 作品としては、今年11月に「フットボールの犬」(東邦出版)を無事に上梓できたことが一番のトピックスであろう。この件については、何度も書いてきたことなので、あまり多くは書かない。が、すでに読んでいただいた方、これから読もうと思っていただいている方には、ひとつお願いしたいことがある。読後の感想をご自身のブログ、もしくはSNSやTwitterなどに書き記していただきたいのだ。ほんの数行でもいいし、もしも内容に不満を感じたならば、もちろんその旨を率直に書いていただいて結構だ。いずれにせよ、本書に関する言及をネット上で広めていただきたいのである。どれだけ渾身の作品を発表したところで、残念ながら「サッカー」や「スポーツ」のジャンルはマイナーの域を出ることはなく、書店で埋もれてしまう傾向が強い。そんなわけで、皆さんの援護射撃を切にお願いする次第である。

 今年の仕事上での最大の発見を挙げるならば、やはりTwitterであろうか。スポーツナビの編集者から勧められて、9月のオランダ遠征からこっそりと導入したのだが、気が付けば今ではすっかり自分のアウトプットとして欠くことのできぬものとなってしまった。世の中的にはかなり出遅れているのかもしれないが、少なくともこの業界では、密かに先駆者になった気分でいる。当初は、このさして新しくもないメディアに懐疑的だった私であったが、実際に使ってみるとブログよりも手軽で、SNSよりも人間関係の煩わしさもなく、今ではすっかり夢中になっている。

 Twitterが素晴らしいのは何といっても、リアルタイムでサッカーの現場から発信できることだ。それも、既存メディアのような大げさな設備や人材投資も必要なく、リアルタイムで数千、数万、あるいはそれ以上のフォロアーに対して発信することができる。そしてRT(ReTweet)機能によって、個人の発信はさらに広範に拡大していく。今回、クラブワールドカップという取材現場で、そのことを強く実感することができた。この大会では、日本から来ていたフリーのジャーナリストが私以外はほぼ皆無だったこともあり、まさに「やりたい放題」。来年、南アで開催されるワールドカップでは、さらにTwitterの利用価値が高まっていくのは間違いないだろう。

 そんなわけで来年は、4年に一度の祭典の年である。幸いにして私は、今大会もプレスパスをいただけることになったので、前回以上に大会を楽しみながら、現地のヴィヴィッドな情報をお伝えしたいと思う。今年のさまざまなチャレンジが、来年の南アでひとつの成果となることを願いつつ、今年最後のコラムを終えることにしたい。皆さん、どうかよいお年を。そして2010年が皆さんにとって実りある一年となりますように。
 
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