| 「ユール・ネバー・ウォーク・アローン」(8月の日記より) 2010.08.31 Tuesday |
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【08/01/Sun.】野津田にて、ワールドカップ後、初となるJFL取材取材。カードは町田ゼルビア対ガイナーレ鳥取という準加盟対決である。野津田に照明塔がついていることにも驚いたが、7000人以上もの観客が詰めかけていたことにも大いに驚かされた。試合は小井手翔太の決勝点で、アウェイの鳥取が1−0で勝利。決して見どころの多いゲームではなかったが、首位を走る鳥取の手堅さは非常に印象的であった。初めて鳥取の試合を観てから、早3年。今年こそ悲願のJ2昇格を拝むことができそうだ。 【08/03/Tue】 人形町にて「徹マガ」の取材。映画『アイ・コンタクト』の中村和彦監督と『クラシコ』の平澤大輔プロデューサーの対談をセッティング。前者は聴覚障害のある女子サッカー日本代表の奮闘記、後者は北信越リーグで熾烈なライバル関係にある松本山雅と長野パルセイロの昨シーズンの戦いを追ったドキュメンタリーである。わが国における、ドキュメンタリー映画製作の現場の大変さとやりがいについて、おふたりから興味深いお話を伺うことができた(「徹マガ」14号と15号に掲載)。 【08/03/Tue.】 お茶の水のJFAハウスにて、国際主審の西村雄一さんに取材。西村さんといえば、今回のワールドカップでは、主審で4試合、第4審判で3試合を担当、決勝の舞台にも第4審判としてピッチレベルでゲームを見つめていた。ベスト16に輝いた日本代表とは違った意味で、私たちにとっての誇るべき「日本代表」であったと言えよう。そんな西村さんの大会期間中の臨場感あふれる言葉は、こちらを参照のこと。インタビューの最後に、決勝戦の審判団に与えられる金色のメダルを見せていただいた。「次にメダルを持って帰ってくるのは日本代表チームだと思っています」とは、まさに至言。 【08/08/Sat.】 味スタのゴール裏にて、カミサンとFC東京対名古屋グランパスのゲームを観戦。後半ロスタイムでの闘莉王のゴールで名古屋が勝利し、ついに2位に浮上した。名古屋ファンのカミサン大喜び。ハーフタイムの花火は、あまりよく見えなかった。 【08/12/Thu.】 新宿にて「徹マガ」の取材のため某女性シンガーソングライターの方とお会いする。なぜ異業種の分野の方に取材? もちろん、理由はあります。でもそれ以前に「徹マガ」は、作り手と読み手が面白がることができれば、何でもありなんです。その後、編集者Sを含めた3人で、歌舞伎町の怪しい中華料理屋でザリガニを食しながら、スポーツライティング業界と音楽業界の未来について語り合う。 【08/16/Mon.】 上野にて、カミサンと「シャガール展」を観るために、久々に母校を訪れる。シャガールは中学生のころから大好きな画家で、初期の作品「ベラの肖像」を模写したこともある。久々に画学生時代の気分を味わうことができた。それにしても大浦食堂のおじさんを20年ぶりくらいに目撃したが、まったく雰囲気が変わっていなくて焦った。まるで時間が止まっているかのようだ。恐るべし、藝大。 【08/19/Thu.】 池袋にて、ブラインドサッカー(ブラサカ)のパブリックビューイングのイベントにゲストとして招かれる。この日、会場であるイングランドのヘレフォードでは、日本対韓国のグループリーグ最終戦が行われ、現地からUSTREAMで送られる映像を観ながら大いに盛り上がった。結果は残念ながらスコアレスドロー。日本は今大会もグループリーグ突破はならなかった。それでもUSTREAMでは、500人近い視聴者が訪れたそうだから、ブラサカの面白さは確実に広まりつつあると確信した。 【08/20/Fri.】 人形町にて「徹マガ」の取材のため、人生の師匠と呼ぶべき方に久々に再会。東南アジアのサッカー界における壮大や野望について興味深いお話を伺う。この方と初めてお目にかかったのは、Jリーグが開幕した93年だから今年で17年。お互い、いろいろなことがありました。そして今、仕事は違えど、お互い日本のサッカー界を盛り上げるために、いろいろ頭を使い、汗を流しているわけだから、人生は分からんものですなあ。 【08/24/Tue.】 お茶の水のJFAハウスにて「日本代表監督選考に関するブリーフィング」を取材。詳しい内容については、こちらを参照のこと。「いったいぜんたい、どうなってるの?」という想いで会見場に入ったが、原博実JFA技術委員長の真摯な対応に接して、無性に応援したくなる気持ちになった。JFAは本当に得難い人材を得たと思う。初動体制の遅れ、スペインへの極端なこだわりなど、突っ込みどころはいくらいでもあるが、それでも私は原さんが素晴らしい監督を連れてくることを信じたい。私はFC東京のファンではないが、それでも気分は「ユール・ネバー・ウォーク・アローン」である。 【08/27/Fri.】 お茶の水のJFAハウスにて、9月の代表戦2試合の日本代表メンバー発表会見を取材。実はこの前に、いささか気の張った取材が予定されていてスーツ姿で臨んだのが、諸般の事情で流れてしまった。着なれないスーツ姿での登場に、同業者からの冷やかしの視線が痛い。メンバー選考については、ナッシング・スペシャル。むしろ(代表引退を表明していたとはいえ)中村俊輔に関する質問がなかったことに、時の流れの移ろいを感じずにはいられない。夜、某J1クラブのフロントの方と呑む。チームの強さは、フロントの人間力に比例するのだなと、あらためて実感。ちなみにツイッターを始めて、今日でジャスト1年となった。 【08/28/Sat.】 西が丘にて、第15回東京都サッカートーナメント決勝戦をカミサンと観戦。天皇杯東京代表の出場権を懸けた、ヴェルディ・ユース対横河武蔵野FCとの一戦は、延長戦の末にヴェルディ・ユースが2−1で勝利した。高円宮杯との両立はスケジュール的にかなり厳しそうだが、それでも東京代表として胸を張って初戦に臨んでほしい。敗れた武蔵野は、残念ながら天皇杯2大会連続出場ならず。かくなる上は、JFLの残りのゲームに集中して、実りあるシーズンを全うしてほしいところだ。夜は、昔住んでいた西荻窪で夕食。馴染みの店がことごとく無くなっていて、飲食店業界の栄枯盛衰を実感する。 【08/29/Sun.】 小金井の自宅にて、終日執筆。時おりネットでニュースをチラ見。南アで大活躍した松井大輔がロシアのトムスクに、あまり出番がなかった矢野貴章がドイツのフライブルクに、それぞれ移籍が決まったようだ(松井は3カ月の期限付き)。本大会直後では予想もつかない結果となったが、どちらも新天地で頑張ってほしい。ツイッターのTL(タイムライン)上では、各地の天皇杯出場権をめぐる戦いの経過が、刻一刻と現地から打電されている。こうしたリアルタイムな感覚と、サッカーファン同士の互助精神は、本当にツイッターにマッチしていると思う。大分、新潟、そして茨城で劇的なドラマがあったようだが、47都道府県すべての代表が決まったのは実にめでたい。1回戦が始まる9月3日から、決勝戦が行われる2011年元日まで、今年も熱きトーナメントを期待したい。 【08/30/Mon.】 阿佐ヶ谷にて、30年通っている歯医者に。次期日本代表監督の名前がいよいよ明確となる。東京中日スポーツをはじめ各紙が「ザッケローニ」なのに対し、日刊スポーツだけが逆張りで「ペケルマン」。何だかとてつもないチキンレースがスタートしたような気分になる。先日、食事中に取れてしまった被せモノを治してもらうべく、阿呆のように口を大きく開けていると、小学生のころからお世話になっている先生から「監督になる人は、新聞に出ていた人ですかねえ?」。新聞って、どっちだ? 夕刻、自室に戻って執筆していると、フジテレビが「ザッケローニ」と速報。各局もその後、続々と伝える。サッカーファンの感想は「パエリヤを頼んだつもりがパスタが出てきた」といったところか。 【08/31/Tue.】 都内某ホテルにて、ザッケローニ新監督就任会見を取材。詳しい内容については、こちらを参照のこと。イタリア人を間近で見るのは本当に久しぶり。率直な感想は、ツイッターでこのように書いた。 「(1)テンション低め(2)身ぶり手ぶりは最小限(3)ものすごーく実直そう(4)初めて見るタイプのイタリア人かも(5)彼の内面とサッカー観を理解するには、少し時間がかかりそう(6)しばらくはじっくり観察させていただきます」 いずれにせよ、私のスタンスは明快だ。「旬が過ぎた」とか「ペケルマンが良かった」とか、いろいろ異論はあるかもしれない。それでも、原さんが全力を尽くして連れてきた名将である。あれこれネガティブな意見を言う前に、まずは「信じること」から始めようではないか。そんなわけで、ようこそ日本へ、ザック! |
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